今回は夜勤を頑張れる精神的支えになったライトノベルを紹介していこうと思います。

夜勤の週はどうしても気分が落ち込みます。
9年間夜勤をしていますが未だに夜勤は苦しいです。

でも頑張れるのはライトノノベルという作品があるからこそ!

何か楽しみが1つあるだけで苦しい場面でも頑張れたりします。
何かご褒美がないとやってられないですからね。夜勤なんて。

それで今回は僕が夜勤を乗り切るうえで精神的支えになっているライトノベルについて紹介していこうと思います。

ライトノベルと言っても作品数が尋常じゃありません。
この作品知っているというものもあればこんな作品もあったんだ・・・と興味を惹かれるものもあります。

「どんな作品読もうかな~♪」と探す時間も楽しいですが。
会社で働いているとプライベートな時間も限られてきます。

1分1秒も惜しいと思います。
なので今回は僕が読んで面白かった作品を紹介していって作品選びにかかる時間を短縮していただけたらなと思います。

結論

紹介する作品を読めばハズレない。
作品選びの時間も短縮できる。
ちょっとマイナーな作品も選出。

異世界転生もの

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

こういう人にお勧め

・恋愛ゲームをやったことがある人
・IFの世界が好きな人
・作品の裏設定まで詳しく知りたい人

これは僕が今ハマッている作品になります。
あらすじはこんな感じ

リオン・フォウ・バルトファルトは、ある日突然前世の記憶を思い出し、自分が前世でプレイした乙女ゲームの世界にいることに気がつく。

彼は前世で、妹の我儘のために代わりにゲームをプレイしていたのだが、クリアした直後に体調を崩したことが原因で死亡し、ゲーム世界の男性モブキャラクターに転生してしまったのだ

転生先は女尊男卑の世界であり、リオンは降りかかる苦難を打開するため、ゲームの知識を使って苦難を乗り越えていく。

この作品の魅力① 世界観が面白い

男がギャルゲーの世界に行く、女だけの世界に行くとかそういう作品が結構多いのですが、
乙女ゲーの世界に男が行くというのはすごい新鮮味を感じました。

世界観は剣と魔法のファンタジー世界。
乙女ゲーなのにRPG要素、そして戦略シミュレーション要素が入ったゲーム。
学園物の恋愛ゲームに冒険やら戦争をぶち込んだゲーム

この世界の設定として女尊男卑が激しいということ。
男がゴミ屑みたいに扱われます。

男は女の奴隷。
それが常識な世界。

例を挙げると、
結婚してあげるけど私の愛人奴隷(男)たちもちゃんと養えと言ってくる嫁
戦争の保険金目当てで50代のババァと婚約させようとしてくる叔母。
お前の出した商品まずかったからタダにしろと迫る女子学生。

挙げたらきりがありません。

普通転生先は主人公にとって都合が良い世界だったりするのですがこの作品はその逆を行ってます。
主人公に対して冷たい世界で頑張っていくという作品になります。

この作品の魅力③ ゲームの主人公が乗っ取られる

さらに面白いのが転生者は1人じゃないということ。
リオン以外にも転生者がいてその転生者がゲームの主人公を乗っ取ります。

そして何をトチ狂ったのか逆ハーレムルートを築き始める。
そこから一気に歯車が狂いだします。

主人公を乗っ取ったせいで本来行くはずだったルートから大きく外れて思いもよらない結末になっていきます。
そして乗っ取られた主人公がどうなっていくのか。

続きが気になって仕方がありません。

この作品の魅力③ 本来とは違う人間関係が構成される

転生者たちによっていろいろとめちゃめちゃにされることで本来はあり得ない人間関係を築くことになります。

ゲーム主人公とそれを邪魔する悪役令状が仲良くなったり。
逆にゲーム主人公がヒロイン(男)を嫌ったり。

本来はあり得ない関係が築かれていくのが読んでいて面白いです。

ドラゴンボールの悟空とフリーザが仲良くなって宇宙を侵略していくとか。
ワンピースでシャンクスの船にルフィも一緒に乗っていくとか。

そういったIFの話が好きな人にはこの作品はすごくお勧めです。

この作品の魅力⓸ 書籍版を買うと更なるIFルートが読める

この作品は転生者がハチャメチャに動くせいで本来あるルートから大きく外れていってしまうのですが、
本来のルートとは違う道に進んでしまったのは自分たち転生者が余計なことをしてしまったからなのではないかと苦悩するシーンが結構見られます。

普通にこの世界戦争とかで人が死んだりします。
自分たちのせいで悪い結末になってしまっているんじゃないか。

何もしなければもっと良い未来が待っていたのではないか。
ゲーム知識から最高のハッピーエンドを知っているからこそそ苦悩をする。

そしてその答えをWEBで読むことができます。
もし転生者たちが何もせずにルート通りに物語が進んでいったらどうなっていたのか?

このIFもめちゃくちゃ面白いです。
本編では語られない裏設定なんかが語られていてすごい面白かったです。

今僕の中で1番はまっている作品になります。

無職転生

こういう人にお勧め

・成長していく主人公を見ていきたい
・主人公が最強じゃない作品を見たい
・いろんな伏線を楽しみたい

「無職転生」は小説家になろう原作の作品になります。
そして僕が小説家なろうにはまった原因でもあります。

「異世界転生」の原書と言われるくらい異世界転生ブームを作った作品の1つです。

今では異世界転生ものはたくさんありますが当時は異世界転生ものはそんなに多くはなく異世界転生の基盤を築いたものの1つが「無職転生」になります。

「無職転生」のプロローグ

現代日本に暮らす20年近く引きこもる34歳無職の主人公は、親が死去したのに伴い兄弟に見限られて家を追い出されてしまう。家を出た後、トラックに轢かれかけた高校生3人を助けようとして事故死してしまう。

ところが目が覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。そして剣や魔法を目の当たりにし、異世界に転生したことに気づく。ルーデウス・グレイラットに転生した主人公は前世での後悔を振り返り、魔法を覚え、家族を大事にし、懸命に生きて、前世のトラウマを乗り越えて成長していく。

引用元 wikipedia

転生前の主人公はダメ人間

20年以上引きこもりをやっていて親のスネカジリ。
それなのに親の葬式にも出ずに兄弟全員から袋叩きにあいます。

転生前は中途半端な人生だったと後悔します。

最初はいろんなことに挑戦しようとはしていました。
プラモを作り、フィギュアの塗装。ブログ作成。

だけど自分よりもうまい人間の作品を見て、
全力で作った自分の作品がどれもしょぼく見えて「俺には才能がない」と挫折していきます。

そして家を追い出され、
全てを無くした主人公は人生を後悔

「あの頃に戻れたら・・・」

中途半端でやめたから、どれも途中から始められる。
本気を出せば一番とはいかなくともそれなりのプロにはなれたかもしれない。

1回目の人生は後悔ばかりの人生だった。
転生したこの世界では後悔しないように全力で生きよう。

これが無職転生の話になります。

この作品の魅力① 生まれ変わりではなくあくまで転生

この作品のポイントは何といっても生まれ変わりではなくあくまで転生というところ。

転生前も転生後も容姿は違いますが中身は一緒。
転生前のクズな自分です。

生まれ変わって別人になったのではなく。
ただ器が変わっただけでしかありません。

根本はクズニートの時の自分です。
ただ違うのはしっかり前世を後悔しているということ。

努力を怠って中途半端になってしまった結果どうなったか。→全てを失って死んだ。
という結果が主人公をいい方向に導いてくれてくれます。

今度は絶対に後悔しない人生に!をかなり前向きに行動していってくれます。
見ていて気持ちがいいんですよね。

僕たちは主人公がダメ人間って知っていますから。
そんなダメ人間が本気で人生を生きていく。

そのうえで前世での失敗を生かして、
少しずつ成長していく主人公。

転生後の主人公も「自分の根本はクズ。調子に乗ったらすぐ堕ちる」と自覚して調子に乗らないようにしているというのも見ていてがんばっているなと応援したくなります。

当然いきなり、変わることもできません。
ときどき、過去の自分が顔を出して自己権をする場面もあります。

そしてそのたびに「自分の根本はダメ人間」と自己嫌悪して直そうとする。
挫折して、苦しんで成長してを何度も繰り返し真人間になっていく。

その過程がすごく人間臭くて好きになります。

この作品の魅力② 主人公は最強じゃないし最強を目指さない

この作品は主人公が最強じゃありません。
確かに世界的にみれば強い部類に入るのですが強敵はたくさんいます。

そして主人公もそれを自覚していきます。
ただだからと言って腐ることはしません。

主人公は1位になることをしません。
というのも上には上がいるということを前世でこれでもかといっていいほど味わってきました。

プラモを作り、フィギュアの塗装。ブログ作成。
前世では自分が1位じゃないと納得できずすぐ諦めていました。

その結果、中途半端な人生になって後悔しました。
なので最強を目指すことはしません。

最強を目指すのではなく、
あくまで自分の人生を悔いなく終わらせる。

これがこの作品のテーマだと思っていて作品を面白くしている要素の1つだと思っています。
なので主人公が最強じゃないと嫌だ!という人にはあまりお勧めできないかもしれません。

主人公の求めるものあくまで平凡の人生。
一生懸命働いて、結婚して、子供を産んで家族に看取られながら死ぬ。

過去の自分ができなかった平凡な人生を追い求めて頑張っていく。
転生したからと背伸びすることなく、過去にできなかったことをやっていく。

主人公が最強じゃないからこそこの作品は面白くなっていますし。
他にもっと強いキャラがいるのでキャラにも魅力が上乗せされて作品をより面白くしています。

この作品の魅力③ いろんな伏線がやばい

この作品の魅力として伏線の多さが半端じゃないです。
かなり序盤でも伏線が飛び出てきます。

かなり後の方に出てくるキャラが急に出てきて最初は「どゆこと?」ってなるんだけど話を読み進めていくと。一気に話が繋がって
「そういうこと⁉」とつい過去の話に戻ってしまうくらいストーリーが作りこまれています。

特に「ターニングポイント」が熱い。
話数タイトルに「ターニングポイント」があったら必読です。

「ターニングポイント」は物語の大きな分岐点でここから一気に話が進みます。

物語の重要ポイントで新しく伏線ができたり、伏線が回収されたり。
何かしら熱い展開が待っているタイトルになります。

読者の間でも「ターニングポイント」はかなり有名になっている部分になります。
「ターニングポイント」が来るたびに全員狂気乱舞します。

それくらい物語の根幹にかかわる部分でもありますし。
無職転生の面白さの大部分が「ターニングポイント」に集約されています。

ここから怒涛の伏線回収。
物語の進みは圧巻です。

主人公の成長を見たい。
物語を楽しみたいという人に是非お勧めしたい作品になっています。

マジカル★エクスプローラー

こういう人にお勧め

・エ〇ゲ、ギャルゲをやったことがある
・キャラとの掛け合いを楽しみたい人
・かわいいキャラが好き

この作品の魅力① 主人公が主人公の友人

この作品も異世界転生もの。
そして他dの異世界転生ものではなくエ〇ゲ世界という男なら誰もが夢見る世界。

ただ転生した先は主人公ではなく主人公の友人ポジ。

友人ポジってかなり不遇な立ち位置だったりします。

恋愛漫画でよくいるおちゃらけて女子たちに嫌われている存在。
言っててしまえば主人公の踏み台でしかない。

どれだけヒロインと仲良くなっても結局は主人公に気が向いてしまう。
圧倒的不遇キャラ。

主人公を面白い人物にスポットしたなって思います。
恋愛漫画やゲームをしている人なら「あ~」と共感できる作品です。

この作品の魅力② 目標は「最強」になること

そしてこの舞台となっているゲームは魔法学園RPG。
各キャラにステータスが割り振られていて各キャラごとに強さが違います。

そして男キャラというのは主人公を除いて基本弱い設定になってます。
理由は簡単。エ〇ゲで男キャラは求めてない。

可愛い女の子とパーティを組みたいと思うのは当然のこと。
基本ヒロインは強く設定されるんだけど、

男キャラは使えないことはないけど別に他にもっと強い女の子いるよね?という代用品扱い。
そして転生先のキャラも例にもれず微妙に弱い。

そしてこのゲームの主人公こと「伊織」は作中最強になるポテンシャルを持ってます。
他のヒロインをパーティに入れなくてもこいつ1人ゲームクリアできるレベル。

そんな最強にゲーム知識を用いて勝って最強になりたい!というのがこの作品の目標になります。

ポケモンで例えるならツボツボVSミュウツーといった感じです。
圧倒的なポテンシャルを持つ主人公に、ゲーム知識で弱キャラを使いこなして勝つ。

ゲーム好きに良くある縛りプレイというやつです。
そういったものが好きな人にはモロに刺さる作品だと思います。

若干タイトルで引かれるかもしれませんが内容はすごく熱い展開が多かったりします。
結構バトルシーンも多いのでバトルアクションが好きな人にもかなりおすすめできます。

タイトルで損をしてしまっている作品の1つだと思っていますが、
1回読むと本当に続きが気になって仕方なくなります。

それにいろんな伏線も張られていますし、
まだ登場していないキャラの情報もちらほら出てきたり。

早くこのキャラみたい!と思わせるそんな作品になってます、。

re ゼロから始める異世界生活

こういう人にお勧め

・頑張っている主人公が見たい
・鬱要素の強い作品が見たい
・弱いながらも戦い方を工夫する主人公が見たい

この作品の魅力① 主人公が弱い

この作品の面白いところは主人公はただの高校生というところ。
めちゃくちゃ弱いです。

主人公は異世界に行くんだけどその世界は剣と魔法の世界。
異世界転生するんですけど強くなる能力とか貰えません。

なのでそこらへんのモブに簡単にぼこぼこにされてしまいます。
そんな弱い主人公が唯一持っているのが「死に戻り」という能力

この作品の魅力② 死の戻りという力が良い味を出している

この詩に戻りという能力は言ってしまえば自分が死んだらある一定のセーブポイントまで戻るというもの。
死んだら死ぬ出来事が起きた数日前に戻ります。

この能力で未来の情報を得て立ち回り方を変えて死なないように立ち回っていく。
いわゆる死にゲーをリアルにやらされる能力それが「死に戻り」という能力。

この作品の魅力③ 報われない主人公

この「死に戻り」の面白いところは「自分が何度も死んで蘇っている」ということを言えないということ。
言おうとすると勝手に口が止まっていくことができなくなります。

それに「死に戻り」して未来の情報というアドバンテージを得ても主人公はただの高校生。
敵はバンバン魔法も異能も使ってくる怪物ばかり。

なので何回も主人公死にます。
そして各ルートでヒロインなんかを何度も救っているんだけど何回も「死に戻り」するからヒロインたちは1回救われたくらいにしか思わない。

そして未来の情報を知っていても信用のさせ方がすごく困る。
「死に戻り」して未来の情報を知っている言えないから相手と交渉する際もすごく苦労します。

なんでそんな情報を知っているんだ?と怪しまれることもしばしばあります。

未来の情報を得られるというアドバンテージを得られるのはすごく強いんだけど、
そのたびに死なないといけないというのはあまりにコストが重すぎる。

しかもセーブポイントもオートセーブ。
自分でセーブポイントを決めることもできない。

自分の大切な人が死んだ後にセーブポイントが更新されると、
能力を使用してももう死んだあとなので取り返しがつかなくなる。

なので気軽にポンポン使える能力でもない。

しかも死に方もかなりグロい死に方が多ぃ。
腹を開かれたり、拷問されたり、氷漬けにされたり、獣に食われたり。
はたまたヒロインに殺されたり。

作品中で「死に戻り」を追体験した人物がいるんだけどその人物は
発狂して廃人寸前まで追い詰められ、スバルの存在に恐怖するほど。

主人公のメンタルは最強。

こんな感じで弱いながらも必死に生にしがみつく生き様。
何度むごい殺され方をしても折れない精神力。

そしてその頑張りを誰からも認めてもらえない寂しさ。
報われない主人公を見たいという人にこの作品はおすすめです。

この素晴らしい世界に祝福を!

こういう人にお勧め

・とにかく笑いたい作品を見たい
・個性が強すぎる残念ヒロインが好き
・愛される主人公

この作品の魅力① シリアスでもギャグに変えるストーリー性

この作品の面白いところはとにかく何でもギャグに変えるというところ。
ストーリーは「魔王と倒す」ために冒険者として冒険していくという王道な話になっているのですが。

とにかく主人公はやる気がない。
自分には無理。「俺は適当に金持ちになって暮らせればそれでいい」というような主人公には向いていないのが主人公の作品です。

単純な戦闘力も下の上~中の下くらい。
だけど不意打ちだったり、だまし討ちだったりをしてとにかくゲスイ勝ち方をして勝っていく。

話は王道だけど。主人公は邪道。
この2つが良い感じに化学反応を起こして面白い作品になっています。

ヒロインの体を敵に乗っ取られて普通はピンチになるはずなのに。
ヒロインが呪いで死にそうなって慌てふためく場面なのに。
ヒロインの父が死ぬ間際で別れのシーンを語ってシリアスになる場面でも。

関係なくギャグでぶち壊してきます。
シリアスブレイカー。

悲しい話なんて嫌い。
みんなが楽しい世界が見たい。そんな作品な人におすすめな作品になっています。

この作品の魅力② ヒロインが一癖も二癖もある残念ヒロイン

出てくるヒロインはどれも可愛くて魅力的です。
ただし一癖も二癖もありすぎて可愛いだけじゃなく面白いというギャップがこの作品を面白くしている1つの要因になっています。

ざっとヒロインを説明すると

アクア:女神だから基本的に高ステータス。ただし知力が平均以下・運も最低。作品中のトラブルの大半がこいつのせい。駄女神
めぐみん:最高の魔法使いではあるが使える魔法が「爆裂魔法」という1日一発しか打てないネタ魔法。ポケモンで言う「だいばくはつ」ドラクエの「メガンテ」

ダグネス:ドM変態騎士で攻撃を受けると喜ぶ変態。そして攻撃がなぜか必ず外れる実質ただの肉壁。

可愛いんだけどすごい残念な要素が組み合わさってこれがまたいい味を出していて面白い。

この作品の魅力③ 読者に好かれる主人公

この主人公の「カズマ」は読者にすごく好かれる珍しいキャラになっています。

主人公の「カズマ」そんなに強いキャラじゃありません。
王道に行けば弱いながらも努力をして強くなっていくのですがこの「カズマ」は違います。

努力?何それおいしいの?
自分が強くなるよえい相手の足を引っ張った方良くね?と本気で思っているクソ野郎。

ストーリー自体は王道なのに。
この主人公が邪道のせいで全く違う物語が作られてします。

ただこういった邪道な主人公は作品ではかなり珍しいです。
やっぱり主人公と言えば強くてかっこいい作品が多いですからね。

ただし「カズマ」は違います。
どんな汚い手を使ってでも生き延びることを優先。小物臭が強い。

つらい道を行くよりも楽な道を行く怠け者。
そういったダメ人間を主人公にした作品はかなり珍しかったりします。

好かれる原因は「人間臭い」というのがポイントでしょう。
「カズマ」はどの主人公よりも現実に近い人物。

だからこそ共感もする人も多く。
好感が持てると思います。

あまりの手段の選ばなさに「魔王すらドン引き」させたりする。
あまりの外道ぶりから「カズマさん」と敬称で呼ばれる数少ない人物だったりします。

悪評もひどく「カスマさん」「クズマさん」とかも呼ばれて愛されている。
とにかく面白い作品が読みたいシリアスなんていらないという人に「このすば」はおすすめです。

学園もの

ようこそ実力至上主義の教室へ

こういう人にお勧め

・力を隠して活躍する主人公が見たい
・将来の進路、退学を賭けたクラス対抗戦が見たい
・物語の謎が少しずつ明かされていく作品が見たい

この作品の魅力① 主人公「綾小路清隆」

この作品の魅力はなんといっても主人公の「綾小路清隆」
主人公「綾小路」はおそらく作品中最強の人物です。

この「おそらく」というのはまだ「綾小路」が本気を出しているところを見たことがないんですよね。
実力が分かりません。

天才を人為的に育てる機関の成功例。
学力、運動どれをとってもトップクラスなのは間違いないのですが本人が全くやる気がありません。

本気を出さない理由は「目立ちたくないから」
高校の入試試験でも全教科各100点満点中のテストを全部50点という点数を意図的に叩き出したり。

50点を取るために①の問題ができないと解けない②の問題でも点数調整のために②しかとかない。
とか。

誰もが1度はやっている自分の実力をあえて隠すということ。
ただ大半は爆死する。

テストの点数を抑えてやった結果、親にブチ切れられて夕飯がなしになって2度とやらないと心に誓ったあの日。

実力を隠して本当はすごい奴を目指した時もあったけど、
実力のないからすぐにボロが出て痛い奴扱い。

挙句「お前、そもそも実力ないんだから抑えなくていいだろ(笑)」と笑われる始末。

その妄想を実現してくれた「主人公」には感謝しかありません。

能力を隠して暗躍しつつクラスの問題や学校の問題を解決していく。
僕が学生時代にあこがれた存在がここにいる。

そして少しずつ「綾小路」ってすごい奴?と生徒に知れ渡っていく。
この優越感を学生の時に味わいたかった。

実力を隠して暗躍するという男子のあこがれをやってのける「主人公」に魅力を感じまくりで速攻好きになりました。

この作品の魅力② 将来を賭けたクラス対抗戦

この舞台となる高度育成高校の最大の魅力が卒業後自分の行きたい進路に100%行かせてくれるという超待遇を得られます。

ただし誰もがそんな特権を得られるというわけではなく、Aクラスで卒業した人だけ。
最初は入学するとき4クラスA~Dクラスにそれぞれ成績事に振り分けていき。

クラス対抗でクラスポイントというものを学校の試験。体育祭の行事で稼いでいき、
クラスポイントが多い順にAクラスBクラスと割り振られていき卒業時に1番クラスポイントが多かったクラスが行きたい進路に行けるというもの。

それ以外のクラスは進路は保証されずどうなるかは分かりません。
そして最初に振り分けられるクラスも成績順でクラスを割り振られていきます。

優秀な成績の人はAクラス。
成績が低い人はどんどんクラスが下がっていき最低はDクラス。

ちなみに主人公はDクラス。

全員が自分の人生を賭けて死に物狂いで自分の進路の為に頑張っていく。
そして実力のないものは強制的に退学にさせられます。

試験での成績が悪いと有無を言わさず退学させられます。

退学されないため、
自分の進路の為にみんな必死でクラス対抗戦をするので見ていてどのクラスが勝つかハラハラしますし。

それぞれのクラスの戦い方も違ってすごく面白いです。

この作品の魅力③ クラスの分けられ方が面白い

成績のいい順にAクラスに振り分けられるんですけど、
それはテストの点数が取れる人がAクラスに行けるというわけではありません。

学力も成績の1つとして数えられるのですがそのほかにも運動能力、協調性、判断力、知性といったテスト以外の成績も含まれるから単に勉強できればAクラスというわけではありません。

実際Dクラスでも勉強できる人は多くいます。
ただそういう人でも協調性がなかったり、過去に何かしらやらかしてたりといった感じでDクラスに配属されたりもします。

Dクラスは何かしら問題を抱えている生徒が多い不良品のクラスと言われるのですが、
ポテンシャルだけ見ればどのクラスもAクラスに上がれるようにクラス配置がされているのが良くできているなと思います。

ポテンシャルだけ見れば明らかにこいつAクラスだろ!っていうのが普通にCクラス、DクラスにいるのでAクラス1強にならないいい塩梅になっていて本当に読んでいてどのクラスが勝つのかが分かりません。

とにかく物語の作り込みがすさまじいです。
登場キャラがめちゃくちゃ多いですが1人1人しっかり個性も出ていて埋もれることもありません。

主人公に対する周りの反応の変化も見ていて面白いです。
なんだこいつ?→こいつすごいな→こいつやばいな。

っていう感じで物語が進むたびに主人公のすごさが浮きだってきます。
力を隠して活躍していく作品が見たいという人に是非お勧めしたい作品になっています。

西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~

こういう人にお勧め
・かっこいいんだけど残念な主人公を見たい
・変態なヒロインたちを見たい
・ぶっ飛んだ作品が見たい
学園カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は、界隈随一の異能力者だ。
ダンディズムを愛する彼の毎日は、異能力を使ったお仕事一筋。
常日頃から孤独な生き様を良しとしてきた。シニカルなオレ格好いいと信じてきた。
だが、その日々も永遠ではない。高校二年の秋、童貞は文化祭を通じて青春の尊さに気付く。
異性交遊の大切さを知る。これはそんな西野少年が、過去の淡白な人生から心機一転、日々の生活態度を改めると共に、素敵な彼女を作って高校生活を謳歌する為、あの手この手を用いて学園カーストを駆け上がらんと奮闘するも、一向に登れそうにない、なんちゃってハードボイルド物語(異能バトル付き)
引用 アマゾン

この作品の魅力① 最強だけどフツメン

この作品の1番の魅力は何といってもタイトルの名前にもなっている主人公の「西野」。
この主人公は最強の異能力、最強の精神力と判断力を併せ持つ最強の人物です。
裏の世界では誰もが知っている超有名人。
ここまで聞くと「ストーリー性がない、オレつえー、最初から俺モテモテ」作品か・・・と思うかもしれませんが。
ただし主人公はフツメンです。
そのせいですべてが台無しになってしまってます。
フツメンと言いますがラノベ界隈の主人公たちと比較すると間違いなく不細工の部類に入ります。
裏では最強のエージェントだけど学園では空気の読めない変な奴
そのせいで学園のカーストは最低。
今までは仕事一筋で生きてきたけど学園での青春を謳歌したいと学園生活に力を入れるんだけどすべてが側回りしていきます。
裏では最強の人物として要注意人物されているけど、
学園ではごみのような扱いを受けます。
そのギャップがまた面白い。
最強ですごいんだけど・・・すべてが空回りしてしまう。
そこがこの作品の面白い要素になってます。
最強が頑張って学園生活を良くしていこうとするけど空回りしてどんどん悪い方向へと転がっていく。
カーストを上るはずがさらに下がって言うという面白い事態になっていきます。
それでもめげずに頑張る「西野」が溜まらなくいとおしく感じます。

この作品の魅力② ヒロインのローズ

この作品に出てくるヒロインのローズというキャラもすごく良いキャラをしています。
このキャラは主人公のことが「大好きです」。

ただ「西野」との対面ではそんな仕草を見せず普通に接するのですが、
いない時は「西野」への愛が暴走します。

例を挙げるなら
自分の恋路を邪魔する同級生を始末しようとする。
手料理を頻繁に振る舞うけど作った料理に自分の体液を混ぜる。
「西野」の食べた串焼きを回収→それを使ってトイレで○○〇〇する

と上げたらきりがありません。
ただ問題なのがこのヒロインのローズは「西野」に嫌われているということ。

西野との初対面での出来事が最悪だったため西野から嫌われてます。
そんな対応をされても「冷たい対応をする彼もまた良い♡」という強靭メンタル。

さらに作品を面白くしている要素としてこのローズは「西野」に自分のことを好きになってもらおうと頑張って行動に移すんだけどこちらも空回りして逆にもっと嫌われていきます。

いろんな人物が良い方向に物事を運ぼうと努力していくけどみんな空回りして結局悪い方向に転んでいく。
そんな愉快な仲間たちが繰り広げる学園ドタバタラブコメディ。

全員が頑張り空しく空回りしていく様は見ていて面白いです。
かなりクセのある作品ではありますが1回読んだらクセになること間違いないです。