夜勤はすべてがおかしくなる。9年間の夜勤生活で失ったもの

皆さんお疲れ様です。やかんです。

今回は夜勤の実態について話していこうと思います。
なんやかんや僕は9年間夜勤をしてるんですよね・・・

何度もやめようと思ったけど、

辞めたら生活ができなくなるという恐怖から辞めることもできず、
高卒低学歴、新卒というカードを使い切った僕に次の転職先なんてない。

そんな八方塞がりな状態の中でうつになって。
アニメや漫画と言ったにじげん作品に出合い力を分けてもらって立ち直り9年。

生きる為に仕方なくという理由だけで9年も続けられているという奇跡。
ただ9年夜勤をしたからこそこれから夜勤をしようと思っている人に絶対に後悔するからやめろ!と言いたい。

夜勤なんて百害あって一利なし。

今も夜勤をしている人には一緒に頑張って乗り越えていこう!と励ますのですが、
まだ夜勤をしたことがない。これから夜勤の仕事で働こうかと悩んでいる人には必死で止めたいというのが僕のスタンスです。

やっぱり夜勤のつらさを知っていますからね。
同じように夜勤で苦しむ人は増やしたくないです。

こんな仕事にするんじゃなかった。と誰もが後悔する。
それが夜勤です。

夜勤はいろんなものを失っていきます。
得られるものも確かにありますが失うものの方が圧倒的に多い仕事です。

 

健康、人間関係、お金、時間

ありとあらゆるものが壊れていきます。

夜勤で失ったもの 健康編

一言に健康と言っても身体的な健康、精神的な健康健の2つがあるのですが夜勤はこの2つをことごとく壊していきます。

夜勤をやっていると必ずと言って言われるのが夜勤は身体的に大丈夫なのかってこと。
「夜勤ってつらくない?大変じゃない?」よく言われます。

ネット掲示板なんかでも
「夜勤は人間がするもんじゃない。辞めておけ」とか言われている始末。

じゃあ、実際はどうなのか?

やかんやかん

つらいに決まってるだろ。

ただ夜勤の場合は
「耐えられる辛さ」というのがしっくりきます。

めちゃくちゃ苦しい!もうだめだ!死にそう!
ということはなく。

絶妙に耐えられるつらさだったりします。

そこが夜勤のいやらしいところで、
もう耐えられない!となったら今すぐにでも辞められるのですが、

耐えられてしまうので、
辞めるにもやめられないっていう状況に陥ってしまってなんだかんだ夜勤を続けてしまいます。

「生かさず殺さず」を体現したような絶妙なシステムですよ。

夜勤=地獄
みたいによく言われることがあるのですが、

まさに無限地獄
抜け出そうにも耐えれてしまうから辞めようにも辞められない。

耐えられるといっても体に負担をかけていることは変わりなくって
気がつかないうちに少しずつ体がおかしくなっている。

身体的健康

夜勤を続けて起きた弊害

・1日中眠たい状態が続く

・夜でも睡眠が浅く眠れなくなる

・肌荒れ、ニキビはひどい

1日中眠たい状態が続く

夜勤を長く続けている弊害として、ずっと眠たい状態が続きます。
夜勤をし始めてから昼間でも睡魔に襲われて1日起きていられなくなる時があります。

それこそ今まで昼寝とかしたことがなかったのが、
夜勤を始めてから1日起きていられなくなる日ができました。

昼寝を挟まないと起きていられない。
それくらいの睡魔に襲われます。

やかんやかん

たぶん体内時計がおかしなことになっているんでしょうね。

昼夜逆転生活で体内時計が壊れたんでしょう。
朝昼夜関係なく眠気が襲うようになりました。

ひどい時は1日中頭がぼーっとして、
気が付いたら1日が終わっているなんてこともあります。

仕事中で気が付いたら1日が終わっているとかならいいのですが、
休日の話なんですよね。

休日は遊びに行くというよりも体を休めることばかりに使われて、
家に引きこもることが多くなりました。

休日があっという間に終わる。
これは本当につらい・・・

社会人にとって休日は何より大切なもの。
それがわけもわからずに終わる。

夜でも睡眠が浅く眠れなくなる

そして夜勤を始めてから睡眠が浅くなるようになりました。
夜勤の時に眠れないということはあるのですが、普通に夜寝る時ですら眠れなくなります。

やかんやかん

なんで?といわれても「さぁ?」って感じ。なぜか急に眠れなくなりました。

夜でも寝ることができなくなって、
寝れたとしても途中目が覚めることが増えて。

寝不足になることがかなり増えました。

寝れなくなって1番に思ったのは、
睡眠ってめっちゃ大切なんだなってこと。

眠れないとストレスがマッハで溜まっていきます。
特にイライラが半端ない。

感情的になって、
怒りっぽくなります。

かなりけんかっ早くなります。
そのせいで友達との関係もこじれたり。

今にして思うと100%僕が悪いのに今も僕とつるんでくれます。

肌荒れ、ニキビ

そして睡眠不足になって昼夜逆転生活をしているとニキビや肌荒れがひどくなります。
必ず夜勤の時は必ずと言っていいほどニキビができます。

ニキビができて、
夜勤が終わって治って、また夜勤でできるを無限ループです。

ニキビの何が嫌かって見た目もすごく恥ずかしいですし、
痛いんですよね。

顔洗っていると気にも障って「痛っ!」ってなるし。
最近だとマスクもするようになって顔のニキビは隠せるから良いんだけどマスクがニキビに当たって痛いとか。

かなり不便だったりします。
最初は皮膚科とかに行って薬を貰いに行っていましたが、これは夜勤を辞めないと意味ないな・・・と諦めていかなくなりましたし。

夜勤はニキビや肌荒れとの戦いでもあり。
たぶん夜勤を続けている限り一生この戦いは続いていくでしょうね・・・

ほかにも爪が割れやすくなったり、抜け毛が増えたり、細々と身体的におかしくなるところはありますが身体的にはざっとこんな感じです。

精神的健康

じゃあ、精神面はどうなのかって言うと、

やかんやかん

普通に鬱になりました。

人って眠れないと本当に鬱になるんだなって身を持って体験しました。

夜勤で眠れなくなって、
仕事に行くのが嫌になって眠るのが怖くなって。

眠れない+仕事に行くのが嫌だというストレスが半年を過ぎたくらいで精神的に参ってしまいました。

その頃はまだうつ病=怠け者、やる気がないという風潮が強く、
精神安定剤や睡眠薬で何とかごまかして仕事に行っていたのですがさすがに無理をしすぎたせいで倒れてしまいまして・・・

その時はまだ軽度の鬱だったのですがよりひどくなってしまい重度の鬱になってしまいました。
この時はほんとに何にもやる気が起きなかったですね。

何をしてもつまらない。
やる気も起きない。

生きているのさえめんどくさいロ思えてしまってました。
そんな無気力な状態から漫画やアニメと言ったにじげんに出会うことで少しづつ回復していったのはまた別のお話。

とにかく夜勤というのは精神が病むほどつらいというのは間違いありません。

まず最初に現れるのは感情的になりやすくなるということ。
特に「イライラ」といったムカつくといった怒りの感情がすぐ出てしまいます。

普段まったく怒らない人でもかなり性格が変わるほどの「イライラ」です。

そこから次第に感情の起伏が大きくなっていって次第に無気力になっていきうつ病に。
これが夜勤の典型的なパターンだったりします。

特に夜勤の場合、精神的に追い詰められます。

夜に眠れないストレス。
みんな寝ているのに自分だけ起きてじゃたらかないといけないというストレス。
眠たいのに眠れないストレス。

これらが精神的にじわじわ蝕んでいき、
精神を壊していきます。

鬱になると治るまでかなり時間がかかるので治るまでの間時間を無駄にしてしまいます。
それこそ人生を無駄にしているのと全く変わらないので夜勤をすると体も時間も台無しにするリスクがあるのは間違いないですね。

夜勤で失ったもの 人間関係編

夜勤をしていると友人や家族と接する機会が無くなります。
人とのかかわりがマジ無くなります。

LINEでのやり取りすらなくなっていきます。
昼夜逆転生活のせいで生きる世界ががらりと変わるのでかなりの孤独感を味わうことになります。

特に友達なんかいない。
1人サイッコー!という人は大丈夫なのですが友達と遊びたい!関わっていないと寂しいという人は寂しさで精神がやられます。

夜勤は孤独との戦いでもあります。
夜勤中は全く人と話さないということさえある仕事です。

人って話さないとどんどん負の感情が溜まっていきます。
人とのかかわりが圧倒的に減り友人関係が希薄になっていきます。

実際今までは週一であっていた友人とも半年に1回会うか合わないかレベルになってしまいましたからね。
今では一人でいることの方が多いくらいです。

どんどん孤独な時間が増えていっています。

そして最後に金銭面。

夜勤で失ったもの 金銭面編

夜勤をしているとどれくらいお金がもらえるのか気になる人も多いと思います。
夜勤で働くメリットは金銭面くらいしかないですからね。

中には夜勤はめちゃくちゃ給料良いからお金持ちになれる!
みたいに言われてたりします。

ですが実際はそこまでもらえるわけじゃないですからね。
正直微妙です。

あんな苦しい思いをして
え?こんだけ?って思いますよ。

夜勤と言っても
3交代夜勤だったり、
2交代夜勤だったり、

勤務体制によっていろんなばらつきはありますが

夜勤をしていると普通の出勤するよりもだいたい
+5万くらい給料に差です。

だから夜勤をすれば金持ちになれる!ということはありません。
多少生活が楽になるくらいです。

たしかに今の給料より5万プラスは大きいかもしれません。

ただ、

眠い思いをして、

健康な体を犠牲にして、

人間関係もおかしくして、

それで5万というのはあきらかに割りにあってない。

 

それに夜勤中は何かと我慢させられるので夜勤が終わるとその鬱憤を晴らすため、
買い物なんかで爆買いするということが増えます。

中には食べ物に使う人もいたり色々いますが、
給料が増えた分無駄使いをする金額の幅も増えていきます。

頑張った自分へのご褒美とか何とか言って。
ついつい自分を甘やかしちゃう。

やかんやかん

自分に甘いというわけではなくそうやって発散しないと夜勤のストレスを発散できないんですよ。

ストレスの発散の為に増えた分のお金を使う。

月5万というのは大きいように思えますが、
すぐ無くなります。

なのでお金持ちになるということはないです。
むしろ今までよりもお金を使うようになって生活水準を落とせなくなってどんどん貧乏になっていく人もたくさんいます。

あとは、ギャンブルとか風俗とかですね。
夜勤をしている人はこういうのが好きな人がかなり多かったりします。

会社でよく競馬やパチンコ、
風俗の話ばかりで盛り上がっている人はいます。

夜勤をしているとお金が溜まるというのはアテにならないです。

給料がもらえる分、
浪費も大きくなります。

 

そして税金も多く取られるので
給料が5万増えても正直そこまで生活が変わるってことはないです。

お金が溜まりやすい環境ではありますが、
それと同時に無駄使いしてしまう環境でもあるので。

夜勤はホント良いことないですよ。
健康害しますし、人間関係も悪くなる。メリットになりうる金銭面も思った以上にもらえない。

デメリットだらけです。
こんなことばっかりしてるとホント人間として大切なもの全部失ってしまいます。

あえてメリットを得げるのならば、
睡眠の大切さを知ることができたことですかね。

夜勤を経験して、
眠れない夜を経験して。

睡眠ってめちゃくちゃ大事なんだなって。
夜勤を通して知ることができたのは僕にとってはメリットでしたね。

睡眠の大切さを教えてくれた。
この価値観を知れたのはかなり大きいです。

人間基本は睡眠からですよ。
睡眠不足の状態だと絶対にパフォーマンス落ちますからね。

それにストレスもたまる。
何も良いことがありません。

だからこそそういった睡眠の大切さについて気付かせてくれたことには感謝ですね。

まぁ、夜働く人がいるからこそ、
普段の日常を送れているのも事実なんですよね。

看護婦・医者・介護士・コールセンター・消防士・ホテルスタッフ・警察官・キャビンアテンダント。

夜中に働いている人はたくさんいます。
こういった人たちがいるからこそ僕らも何不自由なく生活することができているんですよね。

それならもっと待遇良くしても良くね?
無いと困るとか言ってるくせに待遇悪く最低限の給料しかもらえない。

健康も失って、

人間関係もおかしくなって

給料も割に合わない。

正直かなり微妙です。

夜勤でいろいろと失ったからこそ手に入れたもの

僕は夜勤を通していろんなものを失ってきました。
健康も、時間も人間関係も、夜勤で1番のメリットである給料さえも生活するのでいっぱいいっぱいの状況です。

そんな僕が手に入れたのは2つ。
「睡眠の大切さ」「にじげん作品の無限の可能性」

睡眠に関しては寝ないだけで人ってこんなにもおかしくなるんだなって身をもって体験しました。
普段毎日のように寝ていたので寝ることへのこだわりとか全くなかったのですが、

いざ寝れなくなると地獄の苦しみ。
こんなにも寝れないってつらいのか!

人間夜寝ないとダメだな。
早い段階で健康の大切さに気付けたのはかなりの収穫だと思っています。

僕もまだ20代ですからね。
30代、40代でも健康をおろそかにする人がいる中で若い段階で健康の大切さを知れたのはデカいと思ってます。

いきなり生活の質を変えるのは無理ですからね。
30代、40代になっても若い時の生活が忘れられなくて暴飲暴食にふける人もたくさんいますからね。

素子樗木が付いたら手遅れ。
というのがお約束。

なので健康について若い時に知れたというのはかなりの収穫だと思ってます。

そして「にじげん作品の無限」の可能性です。

僕が夜勤を続けられている理由の大半がコレです。
うつ病で精神が死んでいる時にもお世話になりました。

心が死んでいる時に必要なのは心を揺さぶる作品です。
感動は心の栄養です。

夜勤をしていると無関心、無気力で働くことが多いですから。
じゃないと夜勤は苦しくてやってられません。

正常な精神で夜勤は無理。
だから心が壊れないように無心で働く。

だけど無心で働きすぎるといろんな興味も失っていって生きる気力も失っていきます。
そのせいで鬱になって何も楽しくないという地獄を味わいました。

何かしら「楽しい」と思えるものを1つでもミルけるだけでも生きる気力は生まれてきます。
少なくとも夜勤は「生きる動力」がなければまずできない仕事だと思ってます。

何かしら死ねない理由や目的がないとすぐに心がぽっきり折れてしまいます。
そこでちょうどいいのが「にじげん作品」。

この作品が終わるまで死ねない。
と思えるだけで夜勤を乗り切る大きな動力源になってくれます。

落ち込んだ時にも漫画、アニメが力をくれます。
そして何より家にいながら心の補給ができるのが偉すぎる。

夜勤から帰ってきても何かをするってかなりハードルが高かったりします。
眠すぎてほかにやる気が起きません。

だけど、
アニメや漫画って座りながらでもできる「ながら作業」でできるのがかなりいい。
特に指名めいたことをしなくていいのが偉すぎます。

座っているだけで良い。
これだけで夜勤で疲れた精神を癒してくれる。

実際に僕がうつ病になっても死ななかったのは「にじげん作品」があったからに他ならない。

正直うつ病の時は何度も死ぬことは考えました。
そのたびに「この作品が終わったら死のう」という気持ちいました。

ですが次から次へと面白い作品が出てきて、
「この漫画が終わったら死のう」「このアニメが終わったら死のう」

と任命していきました。

そして次第に
「この作品が終わるまで死ねない。」「この漫画が終わるまで死ねない」
と死ぬことではなく生きることに考えがシフトしていくようになってうつ病が改善していきました。

僕はにじげん作品に命を救われました。
夜勤をしている人で僕のようにうつ病になっていたり苦しんでいる人は必ずいる。

だから「にじげん」を通してそういった苦しんでいる人を救っていけたらなと思ってこのブログを立ち上げました。
それに夜勤は孤独のですからね。

夜勤という共通の仲間がいるだけでかなり孤独感はまぎれると思います。
それこそ部活仲間のような気軽な関係を築いていけたらなと思ってます。